▼旅行11日目
▼写真(パリ)
★3月11日★フランス1日目。Paris
3月11日の午後16時、パリの北駅に到着した。パリの第一印象は、オランダやイギリスに比べて暖かいことと、結構道路が汚いことだった。そんなパリに到着して、まず向かったのがLe Villetteである。そこはSSD100という本にも掲載されていたパリ郊外にある有名な再開発エリアで、学術・教育機関やコンサートホール、遊園地などがある。そこに行くために、パリの北駅から東駅に向かい、そのまま東に進んで運河に行き、この運河をひたすら遡って行った、この運河”Canal St MATIN”はもうすでに運河としての機能はない。Londonのリージェント運河が観光用のボートを残しているのとは違っている。また、運河沿いをずっと歩いて行けるわけではなく、道路の下をくぐったりすることはできない。リージェント運河は、運河沿いを通る人のためによく整備されていたのだなと感じた。とはいっても、瀟洒な建物が運河沿いには並んでいて、歩いていて面白い。
そのまま歩き続け、ついにLe Villetteに到着した。運河を横切るモダンな歩行者用の橋を越え、遊園地のメリーゴーランドを見ながら、Siteと呼ばれていた大きな建物に入る。この建物は博物館、科学館、水族館、図書館が入っている総合教育文化施設で、直径20m程で銀色に輝く球形の構造物も併設している。これは3D投影式のプラネタリウムと書いてあったが、すでに閉館していた。この中の図書館はとても大きく、またインターネットも自由に使えたため、ここでネットをしながら一休みすることができた。
Le Villette地区を出たのち、パリで話題のコミュニティサイクル"Velib"のステーションを発見した。パリに来たらぜひ使いたいと思っていたので、さっそく無人の機械を操作し使ってみる。機械での登録は多少わかりづらかったがなんとか完了し、実際に借りてみる。自分の登録ナンバーを無人の操作盤に入力して、20くらいあるスタンドに収まっているVelibの中から使いたいVelibの番号を押すだけである。Velibはすべて同じ自転車で、3段ギア、自動のLEDライト、カゴがついていて、スタンドとは電子ロックで接続されている。一つのスタンドには10~20台くらいのVelibがロックされているが、中にはスタンドに一つもVelibがないところがあり、逆にすべてのスタンドが埋まっていてVelibを返そうと思っても返せないところがある。ただ、このVelibステーションは約200mくらいの感覚で街中にあり、しかもステーションの操作盤の裏には近くの他のVelibステーションの位置があるため、返す分にはあまり困らない。ちなみに料金だが、登録料として7日で5ユーロ払って登録した後は、30分以内の利用なら何回でも無料である。1時間内に返せば1ユーロかかる。長時間借り続けると料金はかかってしまうが、少し使って、また乗ることができるため、実際にはほとんど無料で使うことができた。
ただ、このVelibには2つほど短所があると感じた。一つは、なんらかの故障があるVelibがよくあったことだ。例えば、パンクしている、サドルが動かない、ギアが変わらない、などである。もう一つは、パリの街がそこまで自転車インフラの整備が進んでいないことだ。自転車道路はないところの方が多いし、自転車用信号もない。車道の交通量は非常に多いし、路上駐車している車も多いため、車と車の隙間を縫うようにして走らなければならない。また、道路が石畳で走っていて疲れることもある。どうしてもオランダの自転車道路の整備の素晴らしさを見た後だったので、パリの自転車インフラの整備の遅れが印象的だった。しかし、何よりも本当にたくさんあるVelibステーションと、その使用料金の安さには感動した。日本でもコミュニティサイクルの実証実験が横浜市や千代田区などで始まっているが、自転車道路などのインフラ整備を行って、安全に自転車を使える環境を作ってからコミュニティサイクルを大々的にやることがベストなのだろう。
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