2010年3月27日土曜日

旅行記0305~06 ロンドン

▼旅行5~6日目
写真(ロンドン)
★3月5日★イングランド4日目。London

 レッチワースからロンドンに帰り、その日のホステル、ホランドパークYHに向かった。ホランドパークYHはケンジントンパークをさらに西に行ったハイケンジントンストリート近くのホランドパークという公園の中にある。公園の中なのでとても静かで環境がいい。この公園には「京都庭園」があり、京都の商工会議所がLondon市に贈ったものなのだとか。YHで出会った日本人の大学生によれば、この庭園にはたくさんの孔雀がいたらしい。20~30羽ほどいて、庭園を占拠していたそうだ。残念ながら見ることはかなわなかったが。


★3月6日★イングランド5日目。London

 翌朝6日、ホランドパークからケンジントンパーク、ハイドパークを通ってバッキンガム宮殿、そしてビックベンでテムズ川を渡った。ロンドンの公園はとにかく広い。また、広大な芝生が広がっていて、池や木々もあって本当に落ち着く。これが首都にあるとは思えないくらいだ。その日は天気のいい土曜日だったので、休日の家族連れも多く平和そのものという感じがした。ケンジントンパークの中には、一部の人は知っている「ピーターパンの像」があり、そこで一服してから隣のハイドパークへ抜ける。フランスの公園と大きく違ったのは、自転車やローラースケートなどの可否だ。イギリスの公園は自転車などはOKでって、本当に多くの自転車や、練習しているローラースケーターがいた。パリの公園は自転車は禁止なようで、乗っていたら怒られてしまった。




 ハイドパークを越してグリーンパークに入り、バッキンガム宮殿に着く。バッキンガム宮殿の前で、ロンドン名物の衛兵の交代式を見ることができた。これは2日に一回なので、たまたま来てみることができたのは本当によかった。さらにセントジェームスパークを抜けてテムズ川の近くに行き、ビックベンに着く。さすがに観光客が多く、写真だけ撮ってテムズ川を渡ってしまった。



テムズ川を渡った後は、テムズ川右岸のサウスバンク地区をひたすら川沿いを歩いた。London Eyeや多くのストリートパフォーマー、スケボーをしている若者たちがいた。ドイツやオランダでもスケボーの練習場とスケボーをしている若者は多かったが、スケボーの練習場は日本ではあまり見かけない。個人的な感想だけど、日本人の頭の固い大人の人が見たらガラの悪い若者だとレッテルを張りそうだけど、スポーツに熱中している若者に対してその熱中してるものを取り上げたら、それこそ社会への鬱憤がたまるだけだと思う。
話がそれたが歩くだけで楽しいテムズ川の右岸は、橋があっても道路があってもだいたいは迂回せず歩いていくことができる。また、地図や案内板が多くて迷わずに済む。日本の都市では歩行者用の案内板はあまり見かけない気がするので、大いに真似していいと思った。途中、倉庫を改造した美術館などもあるし、カフェや出店もあって、歩行者用の観光環境が整備されていると感じた。



そのままひたすら歩いてTate Modernに着く。このTate Modernはかつてロンドンの火力発電所であったものを老朽化で使われなくなって、壊すのではなく産業遺構として残しつつ、美術館として再生させたロンドンの新名所である。中はモダンアートでいっぱいだった。あまり時間がなかったので、他の芸術品を見ることはできず残念だったが、超巨大な吹き抜けの“蒸気タービンルーム”にある巨大な四角い箱は面白かった。縦横高さ15mほどのただの箱だが、中は真っ暗で入ると何も見えず面白い。ちなみに、ロンドンの名所の一つのセントポール大聖堂とはテムズ川を挟んで真向かいにあり、両岸はミレニアムブリッジという歩行者専用の橋でつながっている。







 Tate Modernを見学したのち、さらにテムズ川沿いを歩き、戦艦ベルファスト号などを見ながら歩き続けると、遂にロンドンブリッジである。ロンドンブリッジの周りにも多くのストリートパフォーマーがいて、週末の午後を楽しませてくれる。ロンドンブリッジを渡ってロンドン塔に着く。ロンドン塔は世界遺産になっているらしいが、そのまま通り過ぎ、近くのモノレール駅に向かう。



 このモノレールは比較的最近完成したもので、ドックランドというエリアを縦横無尽に走る。モノレールなので地下鉄と比べて乗っていても景色が見れるのでとても楽しい。そのドックランドは、その名の通り埠頭地区である。昔はロンドン港として、三角貿易や西インド諸島からの砂糖などを荷揚げしていた歴史ある埠頭だが、20世紀になり外洋の港が沿岸部のターミナル港に移ってからは存在意義が薄れてしまった。しかし、その寂れた埠頭や倉庫街をビジネスの中心として再開発し、今ではCityやHSBCといった国際金融会社の大きなビルが建つモダンなエリアになっている。日本でいえばお台場と汐留を合体させたような感じだろうか。運河が縦横無尽に走り、それらをつなぐ橋が多い。オフィスだけでなく、ドックランドの歴史を語る博物館もあった。Londonでは入場料のかかる施設には入らないと決めていたので入るのをあきらめ、モノレールに再び乗って帰路につく。



宿に戻り、相部屋の日本人の大学生と2人で近くのパブに夕飯を食べに行った。イギリスのパブは安いところでも、内装やソファーが豪華で、店内も薄暗くてとても落ち着く。個人的な感想だがイギリスでは何種類かビールを飲んだが、ギネスビールが一番おいしいと思う。

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